オハヨウゴザイマス!
人狼ラボの村長です!
よ~し、人狼さがしちゃうぞ!
でも、初日ってやることないな~って思ってませんか?
はい、私は思ってます!
初日ってむずかしいですよね。なぜなら考察のための情報がほとんどないから。
で、のほほ~んとしてたら、「寡黙だ!」とか「狼を探してない!」とか言われて吊られちゃいます。じゃあなんかしゃべるかと思って、好きなお寿司のネタの話とかしてると「時間稼ぎだ!」とか言われて吊られるし。
って人のための初日の過ごし方講座だよ!
※この記事は対面人狼を前提にしています。ネット、アプリでの人狼はまた異なるカルチャーがあると思うので、参考にならないかもしれません。でも読んでくれたらうれしいです。
スタンスの違いを知ろう
初日の過ごし方については、大きく意見が別れます。まずはそれを理解しておきましょう。
・初日からどんどん疑いをかけていくことで情報を得ようとする人
・初日はわからないからあらゆる可能性を柔軟に考えたいという人
どちらも言い分があるし、人狼かどうかとは相関しないと思います。
また対面人狼の場合は特にですが、どちらがいいも悪いもないと思います。
(ネット人狼の場合は、最終的に寡黙が吊られるというのは理解できますが。)
3タイプ考えてみたので、それぞれの特徴をみていきましょう。
アグレッシブ
「雑殴り」という言葉がありますが、いろいろ難癖つけて相手を疑っていきます。疑いの理由はなんでも構いません。それでラインが見えることもあります。情報のないなかで話を進めるために積極的にとっかかりを作る人です。
パッシブから見ると、話すぎてその人の情報しか見えないなーって思われるのがあるあるですね。あと、雑殴りが過ぎると相手にフラストレーションを貯めるだけなので、やめましょう。
パッシブ
潜伏狼に見られる傾向があります。かつ、人の意見に乗っかると、意見を合わせてきた人狼だと思われることもあります。人狼ゲームはそもそも会話を楽しむゲームなので、みんな黙ると成り立たなくなります。最低限の発言ができるようがんばりましょう。初日の発言がわからない人は、そのへん後日まとめてみるので見てね。
マッド
情報をつくりだすために、あえて変な立ち回りをする人もいますね。それによって自分の情報や相手の反応を引き出すプレーです。面白いプレーですが、ナチュラルにみんなを混乱させてしまうときもあります。狂人置きされるのが最たるケース。なのでマッドとしました。
とりあえず、それぞれの立場があるので、そのスタンスは尊重しましょ。
初日に何をするか。進行のパターン
まず、初日は議論の方針を決めます。
予言、霊媒を出すかどうかというのが第一に議論されるところですね。
もちろん役職者がいの一番に出てくることもあるので、その時は残りの役職がでるかどうかなどを話し合います。
この「出てほしい、出てほしくない」という議論も、人狼探しの判断材料にはなりますが、好きな進行を言い合ってる側面が強いので、初日は特に、考えていることが違うからといって怪しむというのは微妙ですね。
初日に見られるパターンは下記の3パターンです。
役職COしていく
予言と霊媒をCOさせるパターンです。ある程度強制したり、自由に出てきたりと出てきかたにもいろいろあります。
フルクローズにする
役職COをしないパターンです。この場合、下記の作戦を実施するケースが多いです。自由に話をしててももちろんいいと思います。
作戦を行う
いろんな作戦がありますが、いずれも役職を出さずに、ラインを見たり吊り先を絞ったりというものが多いです。全員が役職を言っていくというような、役職COとからめた作戦もあります。
いずれにしても、役職CO以外の情報を落とそうという試みですね。
上記のいずれかが村の方針として決まった後、誰があやしいかなどの話をしていくことになります。
吊り先の選び方のパターン
初日は結局、どうやって吊り先を選ぶかということに尽きます。
選び方によって、初日は5パターンに分類できますが、これらはあくまでも村の方向性という話なので、自由にやればいいんですよ。
完全自由
吊り先候補をしぼらずに、全員が好き勝手に投票する形式です。
主にフルクローズ(役職者を1人もCOさせない進行)の場合に見られます。
メリット:
投票行動で人狼を予想しやすい
デメリット:
票数がばらけやすく、人狼は初日吊りを回避しやすい
役職者に票が集まってしまい、結局COするはめになることも
同じく人狼が吊られそうになっても役職COで回避できることが多い
グレラン
初日に予言や霊媒が出ている場合はグレランになることが多いと思います。
グレーからランダムで吊ろうの略がグレランです。役職COと予言結果白をもらっていないプレイヤー、つまり人狼の可能性がホワイトよりもグレー寄りなプレーヤーから吊る戦略です。
グレランにはどこまでをグレーと定義するかでパターン分かれます。
確白がいる場合はその人は絶対に外れます。予言が2人以上COして、白先がそれぞれ別の人だった場合(片白といいます)、片白をグレーに含めるか含めないかも考えどころです。基本的には含めない進行となることが多いですね。
メリット:
人狼を吊れる可能性が高まる
人狼の後出しでの役職COを抑止できる
デメリット:
投票先が限定される(必ずしも投票行動が見えないことはない)
真役職が潜伏している可能性を低く見ている
初日の黒囲いを追う必要がある
ローラー
同じ役職でCOが2人いる場合、少なくともどちらか片方は人外と考えますので、初日から役職者を吊りにいくというパターンです。
また予言、霊媒がそれぞれ2人づつ出てきた場合などは、役職者から吊りにいくという選択になることが多いです。ローラーは結果的にストップすることも多いですが、初日はよっぽどのことが無い限り誰が本物か分かりませんから、役職者を吊るということは、ローラーすることを前提にしているということです。
メリット:
確実に人外を吊れている状況がつくれる
村の総意を得やすい
真役職から吊ってしまってもリスクが低い
デメリット:
真役職に吊り縄を使ってしまう
投票行動で落ちるヒントがほとんどなくなる
吊り先指定
確定白や、確定霊媒、確定予言など、人間陣営であることが誰の目からもほぼ確定できるプレイヤーに吊り先候補を2~3人選ばせ、そこに投票を集める形式。グレランだと対象者が広すぎる時に使われる。
メリット:
票が集中するので仲間の人狼が助けにくい
デメリット:
各白の直感任せでしかなく、投票先に人狼が入っていない場合が辛い
対象にあがった市民が回避する手段がない
騎士が透けるリスクが高まる
人柱
素村が自ら吊られていいよアピールをすることです。あまり良しとされません。役職が出てからは特に、やるメリットがありません。
メリット:
役職が保護される
デメリット:
人狼が吊れない
役職者が出てくる前に言う必要がある
初日吊りを回避する方法
さて、初日の流れを見てきたわけですが、ここまで分かれば、意図的に初日に吊られる可能性を下げることができます。役職ごとに目指す進行は変わりますので、見ていきましょう。
人狼
人狼はできるだけグレランで回避できないポジションにならないことが初日回避のポイントになります。黙っておいて、危なくなったらCOすればほぼ生き残れます。
騙りに出る場合は、予言COをして真・狼の2人の状況にするのが一番生き残りやすいですね。ローラーになるのは嫌なので霊媒には出ないほうがいいかもしれません。
予言CO2人の状況を作るか、グレランを幅広くとる流れに持っていくのが基本かと思います。吊り先指定された時はCOのタイミングをはかりましょう。
狂人
基本的に人狼と同じ考え方になります。吊られていい役割なので、グレーで潜んでおいて、ヤバくなったらCO。怪しいけど放置される位置を確保するというのがやりやすい役職です。
予言
一番生存可能性を高めるのは、潜伏しておいて吊られそうになったらCOすることです。ただし信用度は落ちます。
初日吊り回避という意味合いでは、予言が3人出てくるとローラーされる可能性が高いので、2COの状態が予言としても長生きしやすい陣形になります。
初日1人目でCOしてしまうと、人外のCOによって吊りのリスクが高まります(つまり3COの状態)ので、状況を見てローラーにならない陣形でCOするのがいいです。
(あくまでも初日吊り回避だけを考えての話なので、信用を獲得することはまた考えなければいけません)
霊媒
霊媒は2COの状態になるとローラーの危険性が上がります。できるだけ初日COしないほうが生存率は高まります。
偽物が出てきてしまった場合ですが、それでも黙っておいた方が生存しやすいですね。この場合、対抗が狂人か人狼かはしっかりと見極めましょう。人狼に乗っ取られるのが最悪ですからね。でも生存だけを考えれば、潜伏するのが一番です。吊られそうになったらCOしましょう。
吊りと噛みを回避できれば、2日目にCOしても信用は取れるでしょうし、2日目ならローラーされる可能性も下がっています。
騎士
騎士が初日回避する方法はCOすることですが、まず間違いなく噛まれるので、COは最終手段にしましょう。決選投票とか、ギリギリもうだめだとなったらCOしてしまいましょう。
投票が遅くても、最悪COで回避するという手段がありますので、投票は遅めにしてしまった方が生存しやすいです。一方で、人狼からすると、投票が遅い=騎士かな?という予想が立ちます。
できることといえば、人狼目線で狂人が潜伏している状況(役職が1人しかCOしてないとか)のときに、狂人っぽくふるまっておくと噛まれにくくなると思いますが、そこまで考えられる人は自分でいろいろ試してみてください。
市民
推理で白くなるんだというのが正論ですが、初日は感覚の要素がほとんど。
そこで、市民しかできないのが、村騙りです。
極端な話、自分の生存だけを考えれば、グレランで吊られそうになったときに、確実に生き残れる役職をCOすれば吊られません。もちろんこれは良くない村騙りなのでおすすめしませんが……。
ただ、予言COして初日のうちに撤回するようなプレーは判断材料を落とすので、白くなることも可能です。村騙りについては、受け取り方の個人差が大きく、村騙りを嫌う人も多いので、空気を読んでやりましょう。
空気を読んでできれば、「わざわざ予言を1人で確定させるような撤回は市民っぽい」みたいな主張をすることが可能になります。市民の中でも先着1人くらいしかこういうプレーはできませんけどね。
基本的には、村騙りしても初日の早い段階で撤回しましょう。
あとは、役職から手をかける進行にもっていけば生存しやすいですね。とにかくたくさんCOが出るように促すと生き残り可能性が高まります。初日白がもらえたらあとはゆっくりしてても大丈夫でしょう。
信用を取るか生存を取るか
信用を得る行動と生存率を高める行動が相関しそうでそないでも無いのが、人狼ゲームの面白いところです。
人間の場合、「多少無理してでも自分が生存する=自分以外の人狼が吊られる可能性が高まる」ので、信用を得ることよりも、吊られたり噛まれたりしないようにすることの方が重要な場面もあると思います。多少信用を落としてでもCOのタイミングを遅らせて安全な位置でCOするとかですね。
まとめ
初日の動き方はいろんな意見があって、エゴがぶつかりあうところですが、味方の陣営のためになるという信念があれば、いろいろやってみていいと思います!明らかに不利になる行為は辞めときましょうね。
で、初日に何を話しているかというと、今回解説したように、どの進行にするか、どの吊り先選びにするかということがほとんどです。それについて意見を述べておいてもいいですが、わからなければ好きにしてくれというスタンスでオッケーです。僕もそのスタンスですが、わりと長生きできてますよ。
その後は直感的に感じた違和感を伝えたりしていく感じですね。その違和感に、この記事で説明したような、人狼や役職者の思惑を含めて考えられると説得力が増します。そうすると、「予言の内訳は真狂だと思います」みたいな発言ができるようになってきます。
でもまあ、こんなに書いといてなんなんですが、対面人狼ってやっぱ初日は無理して喋らなくてもいいよ。よく観察しておくのも立派な戦略です。
そんな人へのアドバイスは、疑われたときの対応ですね。
市民なら、すぐにCOがないことを主張してしまいましょう。人狼ならなんらか騙って逃れるのにそれをしないのは市民だからだという理屈です。「市民を透けさせるのは〜」みたいなことを言われるかもしれませんが、へんに疑われ続けて吊られるよりよっぽどいいですし、疑いをむけてくる方にも責任があるので、負い目を感じる必要は全くありません。
予言か霊媒ならCOしてしまいましょう。これはすぐにCOでもいいですし、いよいよヤベェってなってからでも構いません。まあすぐにCOする方が信用されますけどね。
人狼、狂人の場合も、予言、霊媒と同じ考え方でオッケーです。どちらにでも出れるので、黙っていた言い訳を適当につくれる方だとなおグッドですね。
騎士なら、どうぞ疑いなさいというスタンスでいきましょう。疑われるということは噛まれにくくなることと同じです。吊られる一歩手前まで引っ張ってからCOしましょう。騎士COは最後の手段です!なんだかんだで吊られなさそうなら、疑惑の位置であり続けて護衛を成功させてやりましょう!
狂人は、この騎士の戦略をトレースした潜伏の仕方も面白いですね。疑われて最終的に吊られかけたら騎士COするんですけど、噛まれるかもしれません。これはちょっと高度な判断のいる戦略!でもいろんな可能性を追わせるのはいいことなので、予言や霊媒で騙るのに飽きて潜伏する時の戦略のひとつとして持っておきましょう。
すべてにおいて、楽しみながらやるのがコツです!後は、投票時の動き方になりますが、これもまたそのうちに!

